またここで君と逢えた

22歳、東京生まれ東京育ち。日々感動したものとか諸々綴っていきます。嵐ファン歴10年

大野智の才能が詰まった作品集『FREE STYLEⅡ』

 FREE STYLEⅡは、初めての個展から7年を経た2015年、東京、大阪、上海で開催された個展に際してできた大野智の作品集だ。


 前回の個展で、大野さんの芸術的才能がより世の中に広まっことで、News zero奈良美智さんと対談をし、24時間テレビ草間彌生さんと共同でチャリティーTシャツの絵を描き、NHKの番組で江戸時代の画家、伊藤若冲に迫った。奈良さん、草間さんと出会いをきっかけに水彩や油絵を始めた大野さん。

 

 私自身絵については全く知識がないので、前回よりうまくなったとか、技術的な面には言及できないが、感想として思うのは前回より優しい絵を描くようになったなぁということ。
 7年の間でどんな思いや葛藤があったのだろう。大野さん自身の変化みたいなものが、絵に現れているのかなと、率直に思った。
 

 


 私はFREE STYLEⅡの個展の会場に足を運んだが、実物の絵はやさしさの中に強さ、芯、のようなものを感じた。あぁ、これが大野智か。と思った。自分が演じた怪物くんの絵。震災が起きた時に描いたという子どもの絵。こっちを向いているパグの絵。この本には大野さんの才能がギュッと詰まっている。そして彼の心の中を少し覗けた気になる。

 

 

 

 7年前のFREE STYLEで嵐のメンバーが大野さんの似顔絵を描いていたが、今回は「肖像画」として大野さんを描いたものが載っている。4人全員が「本気」で描いたという大野さんの顔は、それぞれ個性的でとてもおもしろい。これは是非とも2008年のFREE STYLEの「似顔絵」と見比べることをおすすめする。

 
 

 

 大野さんは本当に才能豊かだ。まず、嵐でありながら趣味と言えどここまでの絵を描き、個展までやってしまうことがすごい。本人は「作品は日記のようなもの」だと言う。嵐にいながら、その時思っていることやいろんな感情が絵に反映されているのかもしれない。

 

 大野智が嵐から一旦離れた時、彼がどんな景色を見て、どんな感情を抱き、どんな作品を生み出すのか。はたまた何も描かず何も作らないのか。2021年以降の彼が「自由」の身になった時、自分が描きたいものを自由気ままに描いてくれたらいいなと思う。活動休止中に創造したものを、その後見る機会があったら、、、と願ってしまう。