またここで君と逢えた

22歳、東京生まれ東京育ち。日々感動したものとか諸々綴っていきます。嵐ファン歴10年

硫黄島からの手紙を久しぶりに見た

クリントイーストウッド監督の映画、「硫黄島からの手紙」を久しぶりに見た。強いメッセージ性があるような戦争映画というわけではないが、正義とは何か、戦争とは何だったのかを考えさせられる。

 

天皇陛下万歳』と手榴弾を使って次々と自決していく日本兵、作中に何度も描かれる日米の接近戦。改めて戦争は惨く、悲惨なものと思わざるを得ないが、この映画で伝わってくるものはそれだけではない。

 

あまりやる気のない、士気が低い元パン屋の西郷一等兵役の二宮和也と、アメリカの国力を理解し、合理的な判断ができる栗林中将役の渡辺謙の掛け合いがとても良い。

 

 この映画の中で印象的なシーンが2つある。

一つ目は、栗林中将のアメリカ駐在中の回想シーン。パーティーで、「もし日本とアメリカが戦争になったら、あなたは私の夫を殺すか」と聞かれる。戦争なんてなければお互い友人同士、隣人同士の関係のはずだった。しかし、理由も分からず無惨に人を殺し合う。戦争だから…

 

二つ目は、日本軍がアメリカ兵の捕虜が持っていた母親からの手紙を読むシーン。「鬼畜米兵」と教わっていたアメリカ軍も、家族を持ち、自分たちと同じ思いを持って戦っている同じ「人間」であることを痛感させられる。

 

 この映画を見たのは3度目だったが、毎回心に何かを訴えかけられる。ただ「戦争はよくない」「平和がいちばん」と訴える戦争映画とは違うが、俳優陣、物語含め、素晴らしい映画である。

 

 U-nextやhuluでいつでも視聴できます!